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Heaven's Feel を見てきた話(ネタバレ含)

www.fate-sn.com

というわけで見てきました。

らっきょからずーっとアニメ化を担当しているUfotable、あの死ぬほど映像化しにくそうな原作を1章から引き続ききちんとした作品に仕上がっていてさすがでした。バトルシーンもばっちりかっこいい(FGOの一章無理ゲーでは!)。そんな中で月並みですが特に気になった箇所をいくつか感想を。

 

①鬼才:梶浦由記

相変わらずの梶浦ワールド。しっくりくる音楽をしっくりする場面に配置。すげえーー。そんな中で今回一番ぐっときたのは主題歌の「I beg you」の演出でした。ラストシーンからつなぐ際に、伴奏なしのボーカルではじまります。

映画のエンドテロップの音楽でこの手法ってあるにはあるんです。でもそれって大体大団円で使われることが結構多いです(実際同じ梶浦音楽である『空の境界』の7章のseventh heaven でも使われています)。ぐっときたのは、あの2章の終わりで使うか!!という。

しかもその最初の歌詞が

「憐れみをください」

なんてことするんだ!!すげー演出だ!

そのうえメロディーラインも歌詞も、雰囲気がくるくる変わるわ、韻をふみまくってふわふわしてるわ、最高でした。

で、この主題歌の期間限定版CDのジャケットがこちら

www.hmv.co.jp製作者に人間の血が流れてるのか疑うシーンチョイス(褒めてる)

なんてことするんだ!!

 

MVもとてもいいので、まだご覧になってない方は是非是非。

www.youtube.com

②製作者サイドに変態レベルの桜ファンがいる(確信)

桜の作画、全般的に力入りすぎじゃないですかこれ。光の当たり具合とか水滴表現とか半端じゃないです。

原作よりも桜の心情がくっきり浮き出てるのも、省くところは省く構成の妙だったと思います。

個人的にはとにかく桜というキャラクターはfateの中でいい意味でも悪い意味でも一番人間臭いキャラクターだと思っています。士郎はそもそもぶっ壊れているし(HFはそれが治っていく物語でもあったりするんですが)、凛は人間というよりも魔術師だし、セイバーは根は高潔な王だし、等身大の嫉妬や諦めやズルさ・弱さのマイナス面もきちんと持った庶民的なキャラクターって実は桜くらい。それが原作よりもさらにくっきりと浮き上がっていてとてもよかったです。これは相当桜というキャラクターを突き詰めていかないと出来ないことで、全国の桜ファン、15年越しにこんな舞台が用意されてすげー贅沢。

 

同様に、上述した士郎が「正義の味方」から「桜の味方」になる物語でもあるのですが、原作よりも桜の物語に重点が置かれているなあと思いました。

 

それと、ベッドシーンは原作でも桜が上。アニメではそれを直接表現ではなく、最初布団から出る手で表現してるんですよね(桜の手が上)。士郎は初めてだけど、桜は望まずともちょっと慣れてたりとかそんな感じ。なんちゅー艶めかしい表現するんだ。あと下着がかわいい。

 

全体的に大満足でしたが、まだ一回しか見られてないので、本当に第一印象書きなぐった感が強いです。多分円盤買っちゃうと思うので、その時にまた気付いたことを書きなぐろうかと思います。