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偏差値30の俺が東大に受かった時の勉強法の話~化学編~

 

 

もう受かって10年以上経つので、何を今さら、とか、過去の栄光から逃れられない人とか言われるかもしれないけど、このノウハウ腐らせておくのももったいないってことで、各教科小出しに文章にしていこうかなと思います。

 

とりあえず筆者現役当時のスペック。

・高校3年11月時、センター模試 化学15点

有機でまともに組成式を出せない

・モル計算が基本的にできない

・無機は無勉

 

……これはひどい。よく東大受けようと思ったな!死ね!みたいな感じですが、これでも一年あればなんとかなります。

 

で、そこから一浪時の成績

センター試験満点

・東大模試で偏差値65

とかそんな感じになりました。

 

我ながら結構すごい飛躍を遂げたんじゃないでしょうか。ただ、そんな特別なことをしたわけでもないので、基本的には誰でも一年あればこうなれるんちゃうかと思います。

 

やることはめちゃくちゃシンプル。三冊の本と一つのことを完璧にやればいいです。

 

①とにかく教科書を読む

②教科書傍用問題集(できれば教科書と同じ出版社)を解く

③実戦 化学重要問題集を解く

④単位計算のコツを覚える

 

本当にこれだけ。これだけでどんな大学の合格点も取れるはずです。

それでは順に解説していきます。

 

①とにかく教科書を読む

文字通りです。とにかくまずは教科書読んでください。

 

我々できない族は、とにかく問題を解こうとします。でも、これまったく意味ないです。

原理原則がわからないのに問題解いても、応用が全く聞ききません。

ルール全く知らずにバスケットやろうとしても、ダブルドリブルとかトラベリングの嵐になる感じです。

 

もう一つ。読む際にここは面倒だからいいや、とかここは出にくい箇所だからとかそういうのはナシ。

 

隅から隅までとにかく全部覚えて理解する。できない族の傾向として『出そうなとこだけやる』っていうのがあって、出なさそうなところは一切やらないみたいなところがあるので、我慢して全部やってください。

 

これも理由があって、案外化学って単元ごとにつながっていて、一単元やると、ほかの単元の理解力や問題解決力がグンとあがります。

 

それと読むといっても、ただなんとなく眺めるのはNG。教科書に書いてある内容なら、何を聞かれても答えられるようにしてください。

 

これを極めると、最終的にどうなるかというと、頭の中に映像として教科書が浮かび上がり、イメージでページをめくって頭の中で参照できるようになります。

個人的なお勧めは第一学習社さん。かなり網羅的でわかりやすい教科書です。

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②教科書傍用問題集を解く

で、①である程度まとまった単元まで読み込んだら、次は教科書傍用の問題集を解いてください。ここの注意事項は二つ。

 

a.完璧になるまでほかの問題集に手は出さないでください。どうせやっても難易度高すぎて出来ないか、教科書傍用と同じレベルです。意味ないです。基本的に発想として自分は化学がそんなに得意ではないという発想で取り組むことが重要です。

 

b.できた問題には赤で、できなかった問題には青で、その問題の下に日付を入れてください。

解いた問題は解答集の解説を熟読してください。できなかった問題は少なくとも、つけた日付から1週間間を置いて再度解く。それでも間違ったら、再度青で日付を入れてください。この方法ですべての問題に赤の日付が付くまで繰り返す、これだけです。

 

③実戦 化学重要問題集を解く

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②が終わったところで、いよいよ実践編です。こちら数研出版から出ている『実戦 化学重要問題集』を解きます。こちらは、35年続いている化学の老舗問題集です。基礎的な問題から応用的な問題まで、実際の受験問題数百問を単元別に収録しています。解説がやや不親切という評判もありますが、ぶっちゃけ②まできちんとやっておけば、解説に文句出ないはずです。

 

やり方は②と全く同じ。できた問題には赤で、できなかった問題には青で日付を入れて出来なかった問題を繰り返す解く。これだけです。

 

この①~③を完璧に仕上げた結果、化学に関しては特別な対策は一切いりませんでした。

これが終わったらあとは過去問やればいいと思います。

 

④単位計算のコツを覚える

これは番外編ですが、めちゃくちゃ重要な話。

巷では、掛け算の順番とかくだらねーことが言われていますが、それよりもっと重要なのが単位にまつわるあれこれです。すべての単位計算につながる話なのでぜひ目を通してください。

 

いきなりモル濃度とかやると、我々できない族は混乱するので、小学生のころにやった、時速で話をすすめましょう。

 

時速といえば

 

単位は 『km/時間』   単位の意味は 『一時間あたり 何km進む』ってやつです。

で、できない族の人はあまり意識してないと思うんですが、 

km/時間 の 『/』 ←これは何でしょう?

 

ぶっちゃけるとこれは『分数の棒』と同じって覚えておけばいいです

 

どういうことか解説するために それでは、問題。

時速3kmで 5時間歩きました。何km進んだでしょう。

 

これは簡単、 3(km/時間)× 5(時間) =15km です。

式を日本語にするなら、一時間当たり3km歩けるなら5時間歩いたら15kmってことです。

 

なんでこんな問題出したかというと、単位に注目してほしいんです。 数字を抜いて、単位だけを取り出すと

 

(km/時間) × (時間) = km     です。

 

つまり何が言いたいかというと、単位で約分や割り算が出来るってことです。

 

例えばもう一個問題。

 

5時間で15km歩きました。時速を求めなさい。

 

時速の単位は km/時間 =km ÷ 時間  です。なので時速を求めたければそのまんま kmを時間で割ればおしまいです。

 

というわけで 15÷5=3ですね。

 

これは、化学の計算問題にも応用できます。モル濃度(mol/l)を求めたければ、 

 molをl(溶液量)で割ればいいし、 molを求めたければ mol/l と l(溶液量)で掛け算すれば終わりです。

 

我々、できない族はこういう発想がないので、元々よくない記憶力リソースをすべての問題の解法をいちいち暗記することに使い、ゲロ吐きそうになるんですが、単位計算のコツさえ掴んで、求めるべき数値の単位を落ち着いて把握すれば、暗記量は1/5くらいになります。いやマジで。

 

 

上記4つのことを守れば、大体化学の対策はおしまいです。

できない族だと自覚してる方は、だまされたと思ってやってみてくださいね。

 

現役の方でご相談ある方はコメント欄にコメントください。相談乗ります。

 

今日はおしまい。気が向いたら数学編とか英語編とかやります。