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「まだ東京で消耗してるの?」に見る「強い言葉」と「ムセキニン」の話

春ですね。

そろそろ色んなことがスタートする季節です。

私の春の思い出と言えば、卒業式の日に3年間担任だった先生に名前間違えられたことでしょうか。うーん切ない。

 

そんなことはともかく、春と言えばスタート、スタートと言えばいろんな宣伝が跋扈します。『新しく○○を始めませんか?』『今がチャンス!!』『この春は○○で決まり!』宣伝はとにかく煽ります。しょうがありません。客の購買意欲をそそらないと商売になりません。

 

かくいう私も「コンタクトがモテる!」とか言われてコンタクトにしてみたり大学初期のいい思い出です。特にモテはしませんでしたけど。

 

宣伝に限った話ではなく、何かを人に訴える時、その言葉は知らず知らずのうちにドンドン過激化していきます。

 

「まだ東京で消耗してるの?」

 

も、とってもこれ以上ないほどマーベラスに友好的に解釈すればきっとそんな中で生まれた言葉なんだと思います。

 

ちなみにこの文句「頭を使えば、東京で暮らさなくてもそれなりの収入を手にし、会社員として残業などで消耗することもなく、悠々自適に地方で暮らせる」みたいな意味だったと思います。心底苦手な言葉なので間違ってたらごめんなさい。

 

この文句をうたった方は自称「プロブロガー」さんらしく、自分が○○円で教えれば「東京で消耗」せずに生きていけるよ!みんなおいでよ!ってスタンスだったと思います。

 

就活で疲れた若者や第二新卒くらいの社会人が多くとびついたみたいです。それはそうです。こんなに疲れる社会で、そんな甘い言葉が出てきたら飛びつきたくなるのもわかります。

 

でも誰も責任はとりません。うまくいかなかったからと言ってこのプロブロガーさんが「東京で消耗」していれば得られたお金を保障してくれるわけではありません。別にコンタクトに変えたらモテるよ!って言われてモテなかったからって「それは素材が悪いからでしょ」って言われてオシマイです(行きつけの美容師さんは容赦のない言葉で私をえぐります。悲しい)。

 

だから「強い言葉」には注意したほうがいいと思います。すごく魅力的なその言葉に引きずられても、発した本人はあなたが思っているよりずっとムセキニンです。ひょっとしたらただのネギしょったカモだと思われているかもしれません。だからこそ、センセーショナルな言葉を見たときに本当はどうなのか、立ち止まって考えることが大事なような気がします。

 

別にコンタクトにしたってモテません。それより大事なのは、素材の良さと明るい性格です。悲しい。

 

でも、そんな私でも今では結婚したり子供がいたり、なんとなくなんとかなります。

そんな経験を踏まえて、私の好きな作家さんの大好きな言葉で本日の記事を締めくくります。

「大丈夫、我慢して」